『武器になる哲学(著:山口周)』の感想3<組織編>

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こんにちは!
CafuneBooksの池野花です。

本日読んだ本は、『武器になる哲学』です。

本の感想は、こちらのポッドキャストでも話しています。
Youtubeも音声のみですが、アップしています。

ブログ記事は30分で書くことを目標にしているので、簡潔にギュギュっとまとめます。

こちらの本は、山口周さんが著者で、実践的に活用できる哲学や思想の要素を50個抽出しています。
カテゴリーは人、組織、社会、思考の4カテゴリーに分けられていて、今日は<組織>の章を読みました。
こちらでは、10の考えが紹介されていますが、ブログではそのうちの2つを紹介します。

悪魔の代弁者

悪魔の代弁者は、元々はカトリック教会の用語で、ジョン・スチュアート・ミルという方が研究しています。

たとえば、今では歴史上の偉人である哲学者ソクラテスやイエス・キリストは処刑されて亡くなっている。
その人が生きた時代ではその考えは悪だったが、時代の変化や意見、二元論をくぐり抜けて、時を経ることで今では善になっている。
つまり、意見や言論は、多数の反論をくぐりぬけることで優れたものとして残る。

今の組織に置き換えると、構成員の同質性が高くて、同じような意見がすんなり通りやすい組織より、さまざまな意見が出て不協和があるほうが、クオリティの高い意思決定に繋がると書かれています。
「悪魔の代弁者」というのは、悪魔的な悪者という意味ではなく、ある意見を逆の視点で見ていくという意味合いなんです。

そして、悪魔の代弁者が機能した例として、「キューバ危機」が語られています。
ソ連がキューバにミサイル基地を作っていることが発覚し、全面戦争か海上封鎖かと大きく意見が分かれる。
当時のアメリカ大統領のケネディ大統領は、自分を抜いた専門家をふたつのチームに分け、二つの意見を徹底的に戦わせた。

そして、自分の側近を悪魔の代弁者として送り込みます。
たとえば、海上封鎖のチームに入ったら、海上封鎖について反論的な視点から意見や質問をする役割を依頼したそう。
その結果、リスクが低く柔軟性のある海上封鎖の結論を出すことができ、世界は危機を免れることができた。

企業でいえば、大きな組織や同質性の高い組織こそ、悪魔の代弁者となる存在が必要なのかなと捉えました。

他者

エマニュエル・レヴィナスの「他者」という考え方。
他者とは、「なかなかわかり合えない相手」と定義づけています。
わかり合えない他者と関わることで気づきがあり、その気づきが自分を変える。

自分に置き換えると、私が本を読むのが好きな理由も他者を知れるからだ。
最近はビジネス書や人文書を読むのが好きで、その面白さは自分の知らなかったことを知れること。

そして、新たな考えや気づきを、自分の過去とつなぎ合わせて「あれはこういうことだったのか」と理解する。
たとえば、先ほどの「悪魔の代弁者」の話であれば、もし今度、会議で意見が合わない場面があったら、「これは悪魔の代弁者の役割をあの人がやってくれていて、この意見をより磨くために必要な過程なんだな」と捉えられるかもしれない。

こんな風に、物事を見る視野や角度が変わる気づきは、本から多く得られると思う。
もちろん、自分以外の人から得られることは多いけど、付き合える人数には限りがある。
その点、本は時間と場所を選ばずに、多くの気づきが得られることがなによりの魅力だなと改めて感じた。

『武器になる哲学』、家に常備してときおり気になる箇所を読み返したくなるような本です。
明日も引き続き、読んでいきます。

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この記事を書いた人

池野 花

池野 花

人材系企業で求人広告の取材・ライティング、SEOコンサルティング会社で大手企業のオウンドメディアのコンサル・ライティングを経験。自分の取材好きを実感し、新たな出会いや経験を求めて独立。
知的好奇心をくすぐられる人を取材して、心揺さぶられたことを言葉にするのが特技。誰かの想いがうまく伝わらないときに、自分が言葉を翻訳して意思疎通ができたときに達成感を覚える。ライター業の傍ら、本好きが高じて「言葉」をテーマにした本屋カフネブックスを渋谷の隣り池尻大橋駅にオープン。「誰もが専門家」をビジョンに、自分が興味をもった専門家を招いて公開取材するイベントを開催している。