『ファンベース』読んでいるとアイデアがどんどん浮かんでくる本【読書ノート】

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こんにちは。CafuneBooks店主の池野花です。

今回、紹介するのは『ファンベース』という本。
著者は佐藤尚之さん、ちくま新書から出ている新書で、2018年に出版されています。

こちらの本を手に取ったきっかけは、自分がSNSで繋がってる方、尊敬してる方が「ファンベース」を勧めていたのを3回くらい見かけていて、ずっと気になっていたから。
複数の人から勧められる本は外れが少ないし、きっと読んでおくべき本だと思い入手しました。

音声で聴きたい方は、こちらからポッドキャストに飛べます。

『ファンベース』は、アイデアが浮かんでくる本

『ファンベース』の特徴は、読んでいるとアイデアがどんどん浮かんでくること。
具体的に何をすべきか、書かれてるので、読み手が自分のビジネスに置き換えながら、本を読み進めることで、アイデアがひらめくような本。

この本を特にオススメしたいのは、自分でビジネスをしている経営者や個人事業主、会社員で顧客との接点が多い部署で働いている方です。

ファンベースとはなにか?

この本では、ファンとは、企業やブランド、商品などが大切にしてる「価値」を支持している人と定義されている。
企業やブランド、商品自体ではなく、その先にある価値を支持しているところがポイント。
ファンベースとは、そのファンをベース(土台)にしてビジネスをしようということです。

今、ファンベースが大事な理由3つ

この本で語られているファンベースが大事な理由は3つ。

1.日本は人口減少社会なので、顧客になりうる人数自体が減っている

日本の総人口のグラフが出てきますが、びっくりするほど急降下で減少。
どんなビジネスをする上でも、顧客対象の方が確実に減っていく状況にあることが語られています。

2.時代的・社会的な背景からファンベースが重要になっている

現代は超成熟社会。さまざまな商品・サービスがあり、今までにないものを作り出すのも難しくなっている。
さらに、情報が世の中にあふれていて、『情報“”砂の一粒”時代』であると。
情報を届けたい人に、情報を届けること自体がすごく難しくなっている状況。

3.ファンが新たなファンをつくる

人が何かを購入するとき、信頼する友人のおすすめほど強力なものはない。
(たしかに、私もこの本を買った理由が、身近な価値観が近い方、尊敬してる方が勧めていたことが理由)
友人とは、自分と価値観が近い人なので、「この人が愛用しているものであれば間違いない」という判断が働く。
コアなファンが、また新たなコアなファンを作ってくれるということ。

ファンベースのゴールは、ファンがファンを選び、理想的にファンを増やし続けてくれること。
そして、ファンの支持を高める方法についても語られています。

ファンの支持を高める3カ条

  1. 共感
  2. 愛着
  3. 信頼

この3点について、具体的にアプローチが語られている。
その中で印象的だったことを紹介していきたい。

1.共感

実はファンは自信がない。
具体例として紹介されていたのが、レタスクラブという雑誌。
レタスクラブが雑誌をいろいろ工夫して売り上げが伸びたのですが、読者からよくなった!という声をあまり聞くことができなかったそう。
しかし、メディアに「レタスクラブの何がいいか」という特集が組まれた頃から、読者が口口に、「私はずっとレタスクラブのファンでした」とSNSなどつぶやき始めた、という例が紹介されていました。

ファンはすごくいいと思っていても、「みんながいいと思うかわからないな」という不安をもっている。
だから、自分がファンであるとあまり公言しない。
そのため、商品やサービスを提供する側は、ファンやユーザー、有識者が褒めてくれているインタビューを分かりやすく出していこうという話でした。

2.愛着

愛着を高めるには、ファンになった人の行き場を作ることが大事。
ファンのファンのコミュニティを形成していき、ファンコミュニティでは儲けを考えないことだそう。

3.信頼

この章では、実は従業員からの企業に対する信頼感を高めることが大事だと語られていました。
実際に掲載されていた調査がなかなか衝撃的で、実は世界で一番、自分が働いている企業を信頼していないのは日本人だという結果が出ている。(信頼してる人40%)
自社のサービスや商品を利用したことがない人も一定数いる。
そのため、まずは社員が自社の商品を愛せるようにすること自体が、会社としてすごく重要。

また、コアなファンはお客さんとしての気遣いをされるよりも、対等に扱われることを好むとも書いてあり、自分にも心当たりがあるなと思いました。
たとえば、飲食店に行ったときに、「今日も来てくれてありがとうございます」ととても感謝されるより、「いらっしゃい」と自然に接してもらえた方が自分の居場所のように思えて居心地がよかったりする。

このように、共感、愛着、信頼が築けたら、さらにアップグレードを目指します。

ファンをさらにアップグレードする

共感、愛着、信頼は以下のようにアップグレードさせていきます。

共感は「熱狂」に
愛着は「無二」に
信頼は「応援」に

興味深かった具体例は、お菓子メーカーのカルビーが運営している「じゃがり校」というファンコミュニティ。
3年間で卒業するプログラムになっていて、1年かけてみんなで新商品を作ってさらにプロモーション案まで作る。
ここで企画された商品が、年間トップの売上を記録することが多いそう。

実は、企業の売上の80%は、20%のファンによって作られていると言われている。
この「じゃがり校」についても、ファン自身がプロモーションにまで関わった商品なので、きっと本人も積極的に周囲に宣伝したくなるのは想像がつきます。

ファンベースを読んで、自分のビジネスの発展をイメージしよう

冒頭でもお話しした通り、『ファンベース』はさまざまなアイデアが浮かぶ本なので、ビジネスの新たな展開を考えている方、自社商品のプロモーションの仕方に行きづまってる方には何かのヒントになるのではと思います。

私自身、カフネブックスに関しては実店舗を閉じ Webという場で何ができるかを模索しているところ。
この本を読みつつ、まずはカフネブックスにしっかりファンを増やしていきたい。
そのために、何をすべきかなと考えを巡らせることができました。

それではまた!
池野花でした。

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この記事を書いた人

池野 花

池野 花

人材系企業で求人広告の取材・ライティング、SEOコンサルティング会社で大手企業のオウンドメディアのコンサル・ライティングを経験。自分の取材好きを実感し、新たな出会いや経験を求めて独立。
知的好奇心をくすぐられる人を取材して、心揺さぶられたことを言葉にするのが特技。誰かの想いがうまく伝わらないときに、自分が言葉を翻訳して意思疎通ができたときに達成感を覚える。ライター業の傍ら、本好きが高じて「言葉」をテーマにした本屋カフネブックスを渋谷の隣り池尻大橋駅にオープン。「誰もが専門家」をビジョンに、自分が興味をもった専門家を招いて公開取材するイベントを開催している。