こんばんは!
最近、伝統工芸の職人さんを取材しているフリーライターの池野花です。
8月から通算20名以上の職人さんに取材してきて、日本の伝統工芸や文化に改めて興味がでてきています。
日本の文化といえば、そのひとつが「落語」です。
落語とはこれまであまり縁がなかったのですが、昨年NHKで放送していた「落語 THE MOVIE」という番組を見てから興味をもち始めました。
落語 THE MOVIEは、落語の噺家(はなしか)さんが実際に話している声に合わせて、俳優さんが演じるという番組です。
落語では、噺家さんが一人で何役も演じるのですが、俳優さんは登場人物の数だけいます。
そんなキッカケで、昨年は地元の近くのホールで開催されていた春風亭小朝さんの独演会に、夫と行ったこともあります。
何人もの人を演じ分ける話術や表情にとても驚きました。
いうなれば、一人芝居を座布団の上に座りながら繰り広げているんです。
もともと中・高・大と演劇部だった私はとても感動し、「寄席(よせ)にも行きたいね!」と話していたのですが、なんとなくそのままになっていました。
しかし!今回お仕事関係で寄席のチケットをいただく機会があり、夫と一緒に初めて寄席に行ってきました・・・!
上野駅の近くにある「鈴本演芸場」に行ってきました!
私たちが行ったのは、上野駅近くにある「鈴本演芸場」です。
ちなみに、「寄席」とは、落語や漫才などが行われる常設の興行小屋のことを指すそうで、鈴本演芸場は寄席ということになります。
出演される方たちに関する前情報はほとんどないまま、寄席にやってきました。
この日は、下記写真の、下半分に名前が並んでいる11組の人が出演します。
出演者が多く、時間は17時30分~20時40分と長丁場。
実は「3時間以上ってかなり長いけど、楽しめるのかな?」と少し不安でした。
寄席は飲食自由です
そんな不安をもちながらも、寄席を最大限楽しむべく、稲荷ずしのお弁当を購入しました。850円也。
このお稲荷さんが、甘さと醤油の味加減がちょうどよくて、とても美味しかったです・・・!
神田淡路町の「神田志乃多寿司」さんのものだそう。
会場は飲食自由で、各自の座席にテーブルもついています。
まわりを見回すと、お酒を飲んでいるお客さんもちらほら。
とても自由な雰囲気です。
寄席3時間を観た感想
結論からいうと、想像していた以上に面白かったです・・・!
なんだかんだ笑いっぱなし。
出演者11組(12人)の内訳は、落語7人、漫才1組、曲芸1人、奇術(マジック)1人、音楽1人。
落語だけではなく、いろいろな芸が楽しめます。
個人的に面白かったのは、三遊亭天どんさん、橘屋文蔵さん、林家彦いちさん、三遊亭白鳥さん。
(本当は師匠と書いたほうがよいのかな・・・?)
この4名の方は古典落語ではなく創作落語でした。
とくに、三遊亭白鳥さんは私の心のバイブル「ガラスの仮面」のパロディである「落語の仮面」という演目をされていて衝撃的でした。
紫のバラの人は、紫芋の焼きいもの人になっていて、真澄さんはなぜか落語家(笑)
落語の「元犬」という演目に、「狼少女ジェーン」のネタを絡めていて、ガラスの仮面ファンなら大爆笑間違いなしです。
(ガラスの仮面を読んだことのない夫は、元ネタを知っておきたかったと残念がっていました)
古典の落語も面白いのですが、時代を反映している創作落語が、私は好みなのかもしれません。
一緒にいった夫もとても楽しんだようで、「ちょこちょこ寄席に行こう!」ということになりました。
山登りの時以外、ほとんど出かけない出不精の夫が出かける気になったのもよかったです(笑)
寄席の基本情報
鈴本演芸場の寄席の価格は、大人2,800円、学生2,000円、子供1,500円です。
今回、いただいたチケットで参加しましたが、2,800円でも全然オトクに感じました。
場所はこちら。
また、東京にある主な寄席は、上野の鈴本演芸場以外に3つあります。
今度は、ほかの寄席にも行ってみたいです。
まとめ
寄席に対して、初心者は入りにくいと思う方がいるかもしれないですが、まったくそんなことはありません。
お客さんも気さくな雰囲気でしたし、年配の方が多いのかと思いきや、30代、40代くらいの方も目立ちます。
寄席の近くに用事があったときには、ふらっと行ってみるのもオススメです。
3時間の公演ですが、演目の間は出入りも自由なので、もし合わなければ途中で出ても問題ありませんし。
興味のある人は、ぜひ行ってみてくださいね。